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ピラール=母の日・父の日発表会=児童ら感謝の気持ちで

ニッケイ新聞 2010年5月25日付け

 聖南西地区のピラール・ド・スール文協会館で7日夜、同日本語学校(校長豊田一夫)主催による母の日・父の日発表会が行われた。両親への感謝の気持ちを表す母の日・父の日発表会は、日本語学校の行事の中で最も準備が必要かつ最も盛大であるので、毎年父母だけでなく生徒達も楽しみにしている。会館には生徒・父母・家族を始め、卒業生や文協会員など200人近くもの人が訪れた。
 開会式冒頭で文協副会長長浜広海氏、学務理事の南満氏より祝辞があり、続いて学校長の豊田一夫氏から挨拶があった。次に生徒代表のカロリーナ・ペレイラさん(13)から挨拶があり、「私は日本語学校が好きです。お母さん、お父さんのおかげで私は日本語学校に来ることができます。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えた。
 カロリーナさんは日本語学校に4年間通っており、自分で考えた挨拶をしっかりと覚え、とても流暢な日本語で発表した。その堂々とした素晴らしい挨拶に、会場からは一際盛大な拍手が沸きおこった。
 この日用意された出し物は、合奏や合唱、劇など8つ。始めに7歳から17歳の児童生徒全員による合奏「つぼみ」が披露された。
 今年は合唱と合奏の指導のために、親戚探しに来伯し、聖市に短期滞在中の片岡永子氏に指導を依頼し、各楽器の楽譜作りを始め同氏が約半月に渡り日本語学校に住み込みながら生徒達に音楽指導を行った。
 練習期間はわずか2週間で、はじめは「難しい」と言っていた生徒もいたが、学校や家で一生懸命に練習してくると多くの生徒はできるようになり、当日は58人の演奏者がみな自分のパートをこなし、見事に一つの曲を作りあげた。演奏会のような光景に見聞き入った父母達からは大きな拍手が上がった。
 幼稚園児によるお遊戯「糸巻き巻き」に続いて、昔話を題材にした1・2年生の劇「月のウサギ」があり、3・4年生の劇「マジックしまSHOW」では生徒が手品を披露する場面があり歓声を浴びた。
 午前クラスはディスニーの話にユーモアを加えた劇「11匹ワンちゃん」を発表し、5・6年生は「マトリックス空手」と題したかくし芸を披露し、その突飛な発想の発表に皆大受け。
 上級生はここ数年ショートコントで好評を得ており、今年は携帯電話をテーマに披露した。生徒達は表情や動作や言い方などを全身を使ってまるでお笑い芸人のように見事に演じ、日本語力の高さだけでなくその見事な演技力に、会場は笑いの渦に包まれた。
 お母さん・お父さんへ手作りのプレゼントとして、今年は新聞とトイレットぺーパーを固めた動物の置物を作った。合唱の後、子供達はプレゼントを手に持ち舞台から駆けおり、お母さん達のもとに行き、「ありがとう」の言葉と共にプレゼントを手渡すと、お母さん達は感激した面持ちで子供と抱き合ったりし喜びを表していた。
 生徒による発表の終了後、母の会会長安藤なおみ氏からお礼の言葉があり、父兄会長代理岡村ひでき氏と共にお祝いのケーキカットを行い、夕食に移った。
 夕食は、毎年生徒と先生達が調理した料理を用意。普段あまり口にしない料理で日本ではなじみの料理をと毎年趣向を凝らせており、今年はかやくご飯、チキンのホイル焼き、ポトフなど5種類を用意した。
 父母、会員など皆が交じり談笑しながら、生徒達の手料理を食べた。後片付けも含めて最後まで生徒達が行い、まさに生徒達による手作りの発表会であった。

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