あの感動が帰ってくる！＝コロニア歌手９人の歌声を＝「再会」ドリームコンサート＝１２、１３日

ニッケイ新聞　２０１０年６月８日付け

　あの感動の渦をもう一度―。昨年７月に移民１０１周年を記念し、「出会い２００９」と題して開催され好評を博したＣＲＯＣプロダクション主催の日本歌謡ショー・ドリームコンサートが、今年も「再会２０１０」と題して開かれる。開催日は１２、１３日で、会場はサンパウロ市アクリマソン区のＵＮＩＰ劇場。９人のコロニア歌手が出演する。
　出演する歌手は、国内外の歌謡大会で優勝を重ねる皆さん。昨年出演した西村シンチア（２８）、丹後田リリアン（２４）、ミサワ・モニカ（２１）、田中英雄（４４）、宮崎ファビア（３７）、知花レナット（２７）、知花マリオ（２８）さんのほか、新たに島田延寿（２２）、佐々木ウンベルトさんの２人が加わった。
　昨年は「千の風になって」や「島人ぬ宝」「夜桜お七」などが披露され盛り上がった。今年は、音楽で〃タイムスリップ〃するというコンセプトのもと、演歌からポップス、古いものから新しい年代のものまでバリエーションに飛んだ選曲となった。
　２部構成で昨年よりも多い３０曲目。ダンスの振り付けや太鼓演奏なども盛り込まれ、昨年以上に見応えのある舞台に仕上がった。
　ディレクター兼プロデューサーの鎌倉裕子さんが歌詞の内容に合わせ発音を指導、出演者らも互いに意見を出し合い、試行錯誤を重ねながら練習に励んできた。本番を間近に控えた５月２９日、リハーサル室を訪れるとすでに興奮が高まっていた。
　その夜、サンパウロ市の川魚レストラン「トライーラ」で開かれた記者会見で、田中さんと知花レナットさんは「観客の皆さんに一緒に感じてほしい。今年も会場に大きな感動を届けます」と、当日が待ち遠しい様子。今年初めて出演する島田さんも、「喜び、エネルギーが溢れるショーになるはず。皆さんに気に入ってもらいたい」と思いを込めた。
　各歌手１人ずつ、その持ち味を活かした曲もお披露目する予定。曲目は当日のお楽しみだ。
　鎌倉さんは、「コロニアの皆さんをはっとさせるような珍しい曲も準備しました。音楽だけでなく、文化も交えた楽しい舞台を演出します」と語った。
　公演は１２日の午後４時半と午後９時、１３日午後４時半の３回。会場は、ＵＮＩＰ劇場（Rua Apeninos, 614, Aclimacao、地下鉄パライーゾ駅近く）。
　チケット購入は電話予約（１１・３１０７・６０７０）、詳細はサイト（www.dreamconcert.com.br）まで。