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ニッケイ新聞 2010年6月9日付け

 今週末に2回目となる日本文化祭りを開催するエンブー。以前は移民の日の慰霊ミサだけを実施していたそうだが、それが日本祭りまで発展したのは、やはり移民百周年と、同地日系人の市発展における存在感の大きさを感じさせる。同地には最初、モルンビー方面から野菜栽培のため転住した人が中心に入植し、今も鹿児島県系の人が多いという。59年の市制施行当時3500人だった人口は、現在25万人。戦後には20軒が養鶏に従事していたそうだ。祭り当日は、30年代からの町の様子をとらえた写真144点も展示される。日曜日には通常通り工芸品市も開催されるそうで、大きくにぎわいそうだ。
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 不正会計問題で元会長を除名、裁判問題にまで発展するなど、てんやわんやの騒ぎだった長崎県人会。会館の賃貸先も決まり、役員らも一安心。英気を養うためか、県人会顧問で和牛を取り扱うヤクルト商工会長の貞方賢彦氏の肝いりで12日に「すきやき会」を催す。長年使ってきた会館との〃お別れ〃の意味もあるとか。
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 先日のコスタリカに続き、パラグアイでも地上デジタルテレビ方式の規格として日本方式が採用された。日本の総務省の発表によれば、現地時間の6月1日、採用に関する大統領令が公布。日本国外における地デジ日本方式採用はこれで8カ国目となる。

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