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サンベルナルドで移民祭=式典と芸能祭、GB大会も=18日から

ニッケイ新聞 2010年6月11日付け

 サンベルナルド・ド・カンポ市で18日から3日間、今年29回目となる日本移民祭が実施される。南洋行市議、サンベルナルド日伯文化協会連合会の中原アルツール会長、大坪正之、金谷義弘両副会長が案内に訪れ、来場を呼びかけた。
 市議会主催の記念式典は18日午後7時半から、議会ジョン・ラマーリョ講堂(Pca. Samuel Sabatini, 50)で開催される。同式典では毎年、功労者へのジョン・ラマーリョ章授与が行われており、今年は同地ベースボールクラブ発足に携わり、野球の指導に尽力した故・藤森茂義さん(長野県)に贈られる。
 翌19日は午前8時から瑞穂文化協会(Pca. Tokuyama, 2)でゲートボール大会。ABCの各地区から参加する予定だ。
 連合会主催の記念芸能祭は20日午前9時からエリス・レジーナ劇場(Av. Joao Firmino, 900, Assuncao)で開催される。入場無料。
 一昨年の日本移民百周年では、市を挙げて記念行事・事業を挙行した同市。組織委員長を務めた南市議は、「百周年を通じて、日本文化を続けていこうという気持ちが出てきた。市も後押ししてくれています」と語る。
 当日は日本舞踊やカラオケ、日本語学校生徒による寸劇のほか、瑞穂、サンベルナルド両文協の和太鼓演奏や武道演武など、のべ300人が様々な舞台を披露。歌手中平マリ子さんも出演する。
 折り紙や切り紙、書道の講座も実施。5つの地域文協が出店し、今川まんじゅう、もち、汁粉、手巻き、やきそば、パステルなどそれぞれ自慢の料理を販売する。
 「こうした催しでは安く日本食が食べられるので、皆さん喜んできてくれます」と中原会長は話す。大坪副会長も、「フェスタを通じて市民や、二、三世の子供たちに日本の文化を見て覚えてもらえたら」と期待を寄せた。

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