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サッカー=コッパ・ド・ムンド開幕=日本代表は14日から=期待集まる闘莉王選手=日系人初の大舞台へ

ニッケイ新聞 2010年6月12日付け

 いよいよサッカーW杯(ワールドカップ、コッパ・ド・ムンド)南アフリカ大会が11日に開幕した。テレビも新聞もコッパ一色となり、11日付け2面で報じたとおり銀行や学校の時間にも影響がある。今のところ、日本代表の試合をみんなで見る場を作るような日系団体や日本食レストランのイベント情報は寄せられていないが、もし計画があれば編集部(11・3208・3977)まで一報を。

 日本代表には、日系帰化人としては初の田中マルクス闘莉王(トゥーリオ、三世)が選ばれている。16歳で訪日し、帰化後は日本代表にまで上り詰めた。1月21日にグアルーリョス空港で本紙の取材に答え、「コッパで君が代を歌いたい」と力強く語っている。
 昨年4月に91歳で亡くなった祖父義行さんが、広島県出身だったことから、プロ入りの際にはサンフレッチェ広島を選んだほどルーツを重んじる闘莉王選手。昨年12月中旬からブラジルで休暇を過ごした際、義行さんの墓前でさらなる飛躍を誓い、今回の大会に望んでいる。
 日本に帰化した故ネルソン吉村やジョルジ与那城の二人の日系人は、アジア予選で涙を飲んだ。W杯において、日系人初の大舞台となる。
 日本とブラジルの代表チームの予選日程は次の通り(日時はブラジル時間)。
 【日本代表】
▼カメルーン戦=14日(月曜)午前11時
▼オランダ戦=19日(土曜)午前8時半
▼デンマーク戦=24日(木曜)午後3時半
 【ブラジル代表】
▼北朝鮮戦=15日(火曜)午後3時半
▼コートジボアール戦=20日(日曜)午後3時半
▼ポルトガル戦=25日(金曜)午前11時

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