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鳥取県=9代目日語教師の津村さん=第二アリアンサ鳥取村に着任

ニッケイ新聞 2010年6月17日付け

 鳥取県からこのほど、サンパウロ州ミランドポリスの第二アリアンサ移住地の日本語教師として津村雄一さん(30)が着任した。同県が開設に関わり、「鳥取村」とも呼ばれる第二アリアンサ。日本語教師の派遣は9代目となる。
 津村さんは兵庫県の出身だが鳥取の大学に進学し、同県が気に入りそのまま居ついてしまったという。小学校からサッカーに親しみ、2004年から同県の中学校に勤め、木工、コンピューターなどを教えていた。
 赴任校の校長に派遣の話を持ちかけられ、「それまでサッカーでしかブラジルを知らなかった。話を聞いてぜひ行ってみたいと思った」と話す。
 初来伯で、海外での長期滞在の経験も初めて。2年の任期を前に「まずは、しっかり日本語、日本文化を伝えること。そして、ブラジル文化を幅広く体験し、それを鳥取に伝えたい」と抱負を語った。
 同県からの教師派遣は元鳥取県知事・西尾邑次氏の発案により94年に始まり、津村さんで9人目。共に来社した本橋幹久ブラジル鳥取県人会会長、世話人の佐藤勲さん(第二アリアンサ)は、口を揃えて「日本語教育を始め、母県との交流に大いに貢献してくれる、この制度がいつまでも続くことを願う」と思いを語った。
 津村さんは到着後、日系団体のあいさつまわりを行い、同日夜にサンパウロ市内ホテルで開かれた歓迎会に出席後、夜行バスでサンパウロ市から600キロ離れた鳥取村に向かった。

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