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護身術で身を守ろう!=河合道場=岩手県人会で練習中

ニッケイ新聞 2010年6月18日付け

 河合道場(河合伸昭館長)は5月27日、練習場の岩手県人会館で帯授与式を行い、7人の生徒が集まる中、日々練習に励み技術を磨いてきた2人の生徒に新たな帯が授与された。
 ブラジルやアメリカで修業を積んだ河合館長が独自に考案した路上の総合護身術「河合拳法」を教える同道場。突き、蹴り、投げ、立ち関節技、寝技など300種類以上、武器を持った相手や複数の相手も想定した実戦的な護身術だ。力を使わずに急所を抑える技で、子供や女性でも実践できる。
 2年間練習に励み、この日青の帯を受けたジューリオ・メンデス君(12)は「すごく強くなったのを感じる」と感激した様子。「もう誰に襲われても大丈夫だ」と自信を覗かせた。
 緑の帯に昇格した柏俣レイナルドさん(29、二世)は「先生の拳法は全ての武術が融合されていて楽しい」と話し「武道の試合に出るなどメダルはいらない。肉体的、精神的にこれからも自身を鍛えていきたい」と、笑顔で話した。
 「生徒が成長しているのが嬉しい」と見守る河合館長は、ブラジルで刃物を持った強盗を捕まえた経験もあることから、「ブラジルの治安の中で、自身の身を守る術を身につけていることは大切。今後も指導に力を注いでいきたい」と表情を引き締めていた。
 現在、生徒は子供や女性も含めた15人。毎週木曜午後5時半から8時半に岩手県人会館(R. Tomas Gonzaga, 95)で開いている。生徒は随時募集、初心者も参加可能。指導は日ポ両語。詳細・問い合わせは、河合館長(電話=11・9296・1527)まで。

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