ホーム | 日系社会ニュース | 玉城流玉扇会=沖縄の芸能文化を次世代に=城間和枝琉舞道場15周年公演=4日

玉城流玉扇会=沖縄の芸能文化を次世代に=城間和枝琉舞道場15周年公演=4日

ニッケイ新聞 2010年6月30日付け

 玉城流玉扇会城間和枝道場の創立15周年および教師免許伝達公演(与儀哲雄実行委員長)が7月4日午後2時から文協大講堂(R. Sao Joaquim, 381)で開かれる。入場無料。節目の公演に合わせ、母県沖縄から金城順子・玉城流玉扇希友会会主と玉扇会師範の鉢嶺初江さん、山城愛子さん、与座京子さんが来伯した。21日の着聖後、本番に向けて毎日門下生の指導に当たっている。
 公演のテーマ「踊てい華さかち代々にちなが」(踊りの華を次世代につなぐ)の通り、同道場では2歳から92歳まで世代を超えた150人が琉球舞踊を学ぶ。来伯3度目という金城さんは「若い人たちが、沖縄の言葉が分からなくても踊りの所作や囃子を覚える姿に感動します」と語る。
 二代目の玉城秀子氏が家元を務める琉球舞踊の名門玉城流玉扇会。ブラジル支部は故新崎鶴子さんにより創立された。新崎さんの死後同支部を引き継いだ城間さんは「一世はもう70、80代。元気なうちにできるだけ沖縄の芸能文化を継承していきたい」と話す。
 当日は午後2時から式典と、比嘉上原カオリさん(3世)、与儀アケミさん(2世)への教師免許伝達。公演では門下生の発表に加え、金城氏ら4人とブラジルの教師4人が共演し、玉城秀子家元創作による琉球王朝時代の首里城内の姿を描いた「踊いあや」を披露する。「ブラジルの生徒に踊りの難しさ、挑戦する喜び、苦しみを学んでもらえたら」と金城さん。このほか庶民の生活を描いた「土に生きる」なども披露。当日はカンピーナスの金城節子琉舞道場も友情出演する予定。
 公演は午後6時ごろまで。城間さんは、「一人でも多くの人に、生徒の踊りと、沖縄の先生の踊りをぜひ見てほしい」と来場を呼びかけた。

image_print