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ボン・レチーロ=完成近づくスポーツ文化センター=野球、ソフト、GB、相撲=カサビ市長「良い施設できた」

ニッケイ新聞 2010年7月1日付け

 サンパウロ市が日本移民百周年事業として構想した、ボン・レチーロ地区の複合日系スポーツ施設「日本スポーツ文化センター」のゲートボール場が完成し、相撲場が細部を残すのみとなった。6月26日午前10時ごろジルベルト・カサビサンパウロ市市長がワルテル・ロッシャ市スポーツ局長らと共に計画の進行状況の視察に訪れた。

 この構想は、老朽化が進んだミエ・ニシ球場の改装・増設を中心に、隣接するソフトボール場の改装、屋根付きの相撲場も新築されるなど、日系スポーツ界への大きな支援となった。
 市長は沢里オリビオ同センター所長らと共に、野球、ソフトボール、ゲートボールを実際に体験しながら、すべての施設を見学。
 メディアのインタビューに、「日系人をはじめ、東洋系の方々が力を合わせ、良い環境の施設ができた。これからはボン・レチーロ地区の教育施設として、公立学校の子供たちも利用できるようにしていく」と答えた。
 この日、センターではすべての施設で練習が行われており、つい先日から練習が始まった相撲センターではサンパウロ市周辺の選手男女10人ほどが激しい練習を行っていた。
 同施設には現在、野球場、ソフトボール場、ゲートボール場2面、相撲場があり、3面目のゲートボール場が現在工事中で将来的には合計4面になる予定。さらにもう1面野球場が建設され、ジガンテ野球チームの練習場になる。
 全伯相撲連盟の大瀧多喜男理事は「日系コロニアの伝統的スポーツを継承するこの施設を支援してくれた市長に感謝したい。相撲場も出来た。これで雨が降ろうが毎日練習できる」と満足そうに話した。
 1千人が収容できる同相撲場では7月に開催される全伯相撲選手権の予選と本大会が開かれる事になっている。

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