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年々広まる和牛の魅力=聖市で国際肉食展示会=ヤクルト農場が雄4連覇

ニッケイ新聞 2010年7月8日付け

 南米最大のブラジル肉牛見本市、第16回国際肉食展示会(FEICORTE2010)が、6月15日から19日の5日間、聖市のイミグランテス展示場で開催され、4千頭ほどの家畜が集まり、和牛の他、ネローレ、ブランガス、アンガスなど伯国牛の展示、競りが行われた。

 「次第にブラジルでより良い育成方法が普及してきたのか、今回が今まで見てきた中で一番いいものが出ていた。審査も難しかった」と話すのは米国ジョージア州から訪れた和牛審査委員の成毛達也さん(54、東京都)。自身で立ち上げた和牛遺伝子等の貿易・コンサルタント会社を営む成毛さんは過去3回同展示会に参加しており、去年と今年審査員を務めた。
 「和牛の研究には年月がかかり、終わりがない。だからこそ止められない」と品質の追求への熱い思いを語る。
 今年はブラジル和牛生産者協会(飯崎貞雄会長)から5社、49頭の出品があり、雄のグランドチャンピオンを獲得したのはヤクルト農場。約400頭の純粋和牛を飼育している同農場は雄牛部門で4連覇を果たしている。
 開催期間中、和牛コーナーは会場入り口真正面の特等席に陣取った。「この位置に入れるのも和牛が認められた証拠」と飯崎会長は満足そうに話す。
 和牛コーナーすぐ横に設けられたレストラン・フバイヤットでは和牛と伯国牛とを掛け合わせた牛肉が人気を呼んでいた。
 飯崎会長は伯国での和牛普及について「アメリカでの普及で認知度も上り、需要はある。でもまだまだ頭数が少ない。数を4倍にしたい」と話し、「やわらかく、甘い和牛の味は日本人が研究を繰返した傑作。その食文化を広めたい。量より質を取る日本的な考えも方も知ってもらえると思う」と語る。
 サクラ醤油の中矢健二社長(65、二世)は「あんな肉食べたら他のもの食べられない」と言うほどの大の和牛ファン。日本に行くたびに和牛を食べ、その味にはまったという。純粋和牛はまだ50頭ほどで一定量を供給するのは難しいが、これからも規模拡大に努めるようだ。
 「サクラ醤油に和牛をつけて食べて一緒にウチのワインも飲んでくれたら最高ですね」と語った。

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