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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年7月15日付け

 13日付で伝えた宝塚市のブラジル人一家死傷放火事件。報道は家庭内のトラブルなどを指摘しているが、逮捕されたのが娘、亡くなったのが実の母親だったという構図はあまりにやるせない。
 デカセギ現象を起こした改正入管法施行から今年で20年、長い人ではそれ以上になる。すでに3世の世代に入っているかもしれない。
 バブル景気とその後の不況、経済の変化に翻弄されながらも築いてきた生活は、一昨年来の世界金融危機で暗転。一年で4万人以上が帰伯する事態となって、ようやく日本政府は本腰を入れた。
 その間にも子供たちは生まれ、育ってきた。この十数年の時間は、一部の子供たちの心にとてつもなく大きな傷を残しているのではないか、今回の事件はそんなことを考えさせる。
 日本だけの問題ではない。送り出したブラジル側の取組も求められているのではないか。(ま)

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