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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年7月21日付け

 4月と6月に実施されたコチア青年親睦旅行に同行し、各地で今もがんばる青年たちの生の声に触れることができた。
 以前県連のふるさと巡りに同行した時、参加者が発した「どこに行っても日本人がいる」という言葉が印象に残ったが、コチア青年の場合も「どこに行っても」と思う。 若い人では18、19歳で渡伯した青年たち。それだけに、その後辿った道も色々だ。
 配耕先を飛び出して裸一貫で新たな人生を築いた人、帰国した人、志なかばで亡くなった人もいる。一人ひとりがそれぞれの半世紀を生き抜き、古希を過ぎた今も仲間としてすぐに打ち解ける。〃青年〃という呼び名が意味するものは深い。
 9月には青年移住55年、花嫁移住51年の式典が行われる。年齢的にも大きな節目になるだろう。旧交を温めるだけでなく、青年の半世紀を歴史に刻み、未来へ繋ぐ日になってほしい。(ま)

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