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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2010年7月21日付け

 米世論調査機関ギャラップが世界155の国・地域で行った幸福度調査がフォーブス誌などに発表された。「世界で一番幸福な国」はデンマーク、伯国は堂々の12位、気になる日本は81位と下から数えた方が早い。ちなみに米国は14位、韓国は56位だった▼特徴的なのは上位5位中の4カ国を北欧勢が占めたことだ。いずれも大国ではない。2位フィンランド、3位ノルウェイ、4位スウェーデン、5位オランダ、6位は中米最上位のコスタリカ、ニュージーランド、8位カナダ、イスラエル、オーストラリア、スイスだ▼同機関によれば、上位にランクされた国は、基本的なニーズがほぼ満たされているので国民が幸福と感じる度合いが高い、としているが、比較的上位のブラジルは果たしてそうなのかと首をかしげた。逆に、世界的にみて最も裕福な生活をしているはずの日本が81位という現実は、ほぼ理不尽と言っていいぐらい不可解な結果に見える▼なぜ日本人は幸福度が低いのか。治安面に関しても日本は今も世界最高水準だろう。イスラエルでは爆弾テロが相次いでも信仰心が幸福を支え、伯国では内戦中の国並に殺人事件が起きても何かが自分を幸せだと思わせている▼一つ言えるのは、日本の日本人はどれだけ自分たちが世界的に見て恵まれた状況にあるのかを、まったく認識していない点だ。日本の新聞の国際面は通常1頁程度の場合が多いが、今後は3~4頁にすることをお薦めしたい。もし、海外に住んで祖国の素晴らしさを実感する我々が、日本のランキングに参加できたら、はるか上位に入るに違いない。(深)

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