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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年7月28日付け

 32回目のカルモ桜祭りが今週末に開かれる。
 移民百周年の年には、皇太子さまも記念モニュメント落成式で訪問された同公園。昨年の祭りではカサビサンパウロ市長から、さらに1500本の桜植樹計画が発表された。その言葉通り、カルモ桜連盟は市から2アルケールの敷地提供を受け、既に800本を植えたそうだ。
 植えたのはすべて雪割桜で、残り700本の植樹も進めていく考えという。「全部咲いたら見事なものですよ」と矢野ペードロ同連盟会長は目を細める。
 草創期からを知る小坂誠さんによれば、薬剤を使って開花時期を祭りに合わせる技術はイタペチニンガの伊藤氏によるものという。同様に、知られていない多くの人たちの努力があって今のカルモの桜がある。
 最初は「桜のない桜祭り」と揶揄されたのも今は昔。30年が過ぎ、先人の苦労が今、花咲いている。(ま)

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