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旅順丸移民顕彰する公園=8日に落成式と記念フェスタ=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2010年8月7日付け

 今年6月28日で渡伯百周年を迎えた第二回移民船「旅順丸」の移住者919人を顕彰する日本庭園がサンパウロ市ラッパ区の「Clube Escola Alto da Lapa(Pelezao)」に完成し、8日午前9時から落成式と記念フェスタが開催される。
 旅順丸移民の孫、矢野春子さん(73)が中心となり、昨年11月から整備を進めてきたもの。当初は同船が着伯した6月の落成を予定していたが、長雨の影響で工事が遅れていた。
 当日は午前8時半から受付。9時から落成式。旅順丸移民の氏名を刻んだ記念プレートの除幕、神式の祈祷、錦鯉の放流などを行なう。日本の文化がブラジル人の習慣に与えた影響について書いた本「O Brasil do Sol Nascente」の出版式もある。
 また当日は「民族祭(Festa das Nacoes)」として、日本食のほか、イタリア、ドイツ、ポルトガル料理の屋台が出店。歌や踊り、太鼓などのプログラムも予定され、一日を過ごせる趣向だ。入場無料。
 矢野さんら同実行委員会は多数の来場を呼びかけている。
 同庭園住所=Rua Belmonte, 957, Lapa
 旅順丸移民の出身県は、千葉、愛媛、福岡、福島、広島、鹿児島、高知、熊本、長野、長崎、岡山、沖縄、佐賀、島根、富山、山口。

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