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ヴァーレ・ド・リベイラ=移民の家が文化遺産に=レジストロ、イグアッペで14点=KKKK、岡本寅蔵氏の茶園も=100周年事業へ検討

ニッケイ新聞 2010年8月19日付け

 レジストロやイグアッペに点在する初期移民の家や岡本寅蔵氏の茶園、海外興業株式会社(KKKK)の元精米工場(現・移民資料館)など建築物14点について今年7月24日、リオの国立歴史美術遺産院(IPHAN)で最終審議があり、『ヴァーレ・ド・リベイラの文化風景』として文化遺産に登録された。日系の建築物としては、1980年登録のカザロン・ド・シャー(モジ市)に次いで二件目。2013年に入植100周年を迎える同地では、記念事業として保存活動を進める計画も検討されている。レジストロ日伯文化協会の金子国栄会長は「企業などに資金協力などを頼むうえで大きな力になる」と喜んでいる。

 レジストロは旧イグアッペ郡に属し、従来のコロノではなく、永住を目的として1913年から日本移民が入植した土地として知られる。
 日本人の大工により建てられた多くの日本風建築物が古き良き日系コロニアの佇まいを残す地域でもある。
 IPHANが全伯を対象とした調査を行うなか07年にレジストロにも打診、以来、数度の調査が実施されていた。
 24日の最終審査に立会った金子会長、清水ルーベンス元会長によれば、「18人の満場一致だった」と話す。
 今回登録された家にかつて住んでいた清水さんは、「山の中にあるから半分捨てられたようになっていた。これを機にレジストロの歴史を残す動きができるのではないか」と意気込む。
 カザロン・ド・シャー保存活動を続ける中谷哲昇さんともすでに連絡を取り合い、修復に向けたノウハウを学ぶ考えだという。
 現在は郊外だが、これらの建築物のある場所はかつての開拓最前線。日本移民が携わった建築物が集中して長年残っている地域は全伯的に見ても少ない。学術的価値も高いと見られ、これからの調査と修復が期待されそうだ。
 【レジストロ】
 川尻家、清水家、天谷家の茶工場、サンフランシスコ・ザビエル教会、沖山スズの家、沖山ゴウゾウの家、天谷家、六川家、深沢家の家、岡本寅蔵氏の茶園KKKK、聖公会教会。
【イグアッペ】
 桂植民地の初期移民の家、会館。
(以上14点全ての写真を後日、掲載します)

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