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モンチアズール=ボランティアが受継ぐ日本祭り=ファベーラに子供の歓声響く=総領事館、日系団体も協力

ニッケイ新聞 2010年8月28日付け

 貧困層の生活向上を支援するモンチアズール協会による「第20回日本祭り」が21日、同会が活動するファベーラの1つ聖市南西部のシャカラで開催された。現地で活動する日本人ボランティアらが中心となり、折り紙、マンガ教室、ソーラン節の公演などが行われた会場には、150人以上が来場。地域住民は普段触れる機会の少ない日本文化を体感した。

 若者たちが開催する〃手作りの〃日本祭りには寄付が欠かせない。今年で20回目を迎え、毎年寄付をもらう相手もいるという。
 会場で販売され人気だった焼きそばやスイートポテト、ジュース。1、2レアルの値段でよく売れたこれらの食材も寄付でまかなわれた。同祭の売り上げは同協会の運営費に充てられる。
 在聖総領事館からは、会場を彩った提灯、試着コーナーで活躍した浴衣などを借り受けた。浴衣を着て傘を持ち、「最高!日本人になったみたい」と笑顔を見せる来場者は、カメラを向けると思い思いのポーズを決めた。
 アトラクションではオザスコの太鼓部「轟」が力強い演奏を見せ、アルキバンカーダを埋めた来場者の視線を釘付けに。また、ボランティアと共に現地の子どもたちがソーラン節、日本の歌などを歌い、練習の成果を披露した。終始和やかな雰囲気の中、子どもたちの笑い声が響いた。
 昨年9月から同協会で活動する藤岡新光さん(24、大阪)は同祭を企画、運営し寄付集めなどに奔走。当日は同会職員、他のファベーラで活動するドイツ人、日本人のボランティアが駆けつけた。
 その一人、植木健太さん(26、福岡)は「ファベーラの人に日本を感じてもらうこと、やる事に意味があると思う」と話す。
 藤岡さんによれば、同地に日本人ボランティアが滞在することは稀で、同地では初の日本祭り。
 祭りが終わってからも、子どもたちは日本の歌や「ソーランソーラン」と覚えた掛け声を口にしてはしゃいでいたそうだ。
 藤岡さんは「協力してくれた人たちに感謝です。僕一人では何もできませんから」と話し、「世話になっている人、子どもたちが楽しんでくれたと思う。祭りの後、『本当によかったよ』と職員の方が言ってくれたことが嬉しかった」と照れくさそうに話した。

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