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ごあいさつ=ブラジル福岡県人会会長=南アゴスチンニョ俊男

ニッケイ新聞 2010年9月4日付け

 福岡県人ブラジル移民100周年、並びにブラジル福岡県人会創立80周年記念式典を開催するにあたり、母県福岡より麻生渡県知事を団長に、林裕二県議会副議長を顧問とする県代表の方々、そして武藤英治・県移住家族会会長率いる家族会の皆様からなる慶祝訪問団のご臨席を賜り、誠に感激にたえません。厚くお礼申し上げます。
 我が県人の移民の歴史は、1910年6月28日、第2回移民船「旅順丸」に乗り込んだ最初の県人21家族79名がサントス港に上陸した時から始まります。
 ブラジル福岡県人会は30年6月、バウルー市において11名の発起人によって設立された「福岡県海外協会ブラジル支部」に端を発し、翌年「在伯福岡県人会」と改称され、更に94年には「ブラジル福岡県人会」と改称し、現在に至っています。
 移民初期より延々と続いた先輩移民による想像を絶する汗と涙の苦闘、幾多の困難を克服され、今日の県人会の基盤を築いて来られました。
 おかげさまで、今日、県人移民の子孫の中からブラジル政府・経済分野等で活躍する人材を多く輩出しております。
 またこの度は、3年ごとに行われる海外福岡県人会世界大会が第7回を迎え、その行事もこのブラジルで同時に催されることになり、海外よりの代表者の方々も、本日この式典会場に出席していただいております、遠路より本当にありがとうございます。
 記念事業の一つに、私達福岡県人の初期の先輩移民から現在の若い世代に至るまでの県人100年の足跡を記録し、次の世代に伝えるための「ブラジル福岡県人発展史・第1、2部」に継ぐ記念誌「第3部」を発行させていただきます。
 今、ブラジル福岡県人会は運営の主体を一世の方々より、私達二世、三世を主流とした新世代の若者に受け継ぎ、発展させる過渡期にあります。その足掛りとして、この記念式典が開催されることは良い節目であり、良い契機でもあると思われます。
 これからも、ブラジル福岡県人会はさらに成長したいと願っています。今後も関係者各位の皆様方より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 終わりに、ブラジル県人会を代表して、本日出席いただきました皆様に重ねて心から感謝申し上げ、お礼の挨拶にかえさせていただきます。

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