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第7回世界大会=福岡県人が大集合!=8カ国から100人が参加

ニッケイ新聞 2010年9月4日付け

 みんなは兄弟――。ブラジル福岡県人会は8月27~29日、「海外福岡県人会世界大会」(3年毎)を開催した。7回目。母県から麻生渡知事、林裕二県議会副議長、議員、家族会会員、世界8カ国15県人会から100人以上が参加し、今後の県人会運営、子弟教育などの議論を深めるとともに、県系人としての結束も確認した。
 初日に開会式典、祝賀会、28日には、「青年の集い」「合同会議」があった。その場で、ネット上で「福岡県人会」のページを作成し、各県人会の活動を自由に掲載できる環境を準備していることが報告された。
 前回大会(2007年)での麻生知事の提案から始まった『海外福岡県人子弟招へい事業』について、「大人を日本に行かせたほうがいいのでは」という意見も出たが、県側は「小さいときに福岡を憧れの地として意識に植え付けたい」とその意義を説明。他の出席者からは、「子どもが行って生き生きして帰ってきたことで、親の県人会への意識も変ってきた」といった発言もあった。
 講評で麻生知事は、「有意義な県人会活動の世代間の継承」を課題に挙げ、県費留学、招へい事業の継続を明言。今後は日本語を学習する機会を整備する意向を示し、「世界での日本の理解を深めたい」と締めくくった。
 最終日夜にあった晩餐会では、芸能披露があり、太鼓の演奏、博多どんたくなどが披露される中、歓談が弾んだ。
 コロンビアから参加した倉富ウーゴさん(33)は「他の県人会の発表を聞いて参考になった。やれそうな事もいくつかあった」と満足げ。
 加国バンクーバーから参加した猪越美加さん(30、二世)はネットでの県人会交流を呼びかけた。「言葉に壁があっても、写真なら伝わる。色んな写真を載せたい」と笑顔でシャッターを切っていた。
 最後には、知事含め、列席者が手を繋ぎ、「ふるさと」を大合唱。閉会の挨拶に立った南会長は、「世界の県人たちとアミーゴになった。どこにいても福岡県人は兄弟」と高らかに述べた。
 次回2013年の世界大会を母県で開催することも決定された。

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