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グァタパラ移住地=敬老会、賑やかに開催=婦人、子供らが演目披露

ニッケイ新聞 2010年10月19日付け

 グァタパラ移住地婦人部主催の『第44回敬老会』が10日午後、同移住地の会館で行われ、婦人や日語学校の生徒らが様々な演目を披露、主役の高齢者を含め、約250人が楽しんだ。

 入植4年後に第1回が催された同会は、婦人部主催の最大行事。70歳以上が対象で、今年は招待した71人のうち50人が出席した。
 高木みよ子会長は開会にあたり「移住地がある限り敬老会を続けたい。よりよい長寿社会に向かい、高齢者、自分、子供のために力を尽くしていこう」と呼びかけた。
 来賓あいさつで川上淳文協会長は、「昨今日本で失われつつある敬老精神を移住地で継続していければ」と話した。
 参加高齢者全員に記念品が手渡され、中島けさみ、樋口円作さんが代表して受け取った。同移住地の老人会「長寿会」の古田春雄さんが婦人部のメンバーに対し、謝辞を述べた。
 約1カ月半練習したという婦人会による「ブラジル音頭」でスタート、日語学校の生徒らが歌や縦笛で「エーデルワイス」などを演奏した。
 A~E各地区の婦人会が趣向を凝らしたそれぞれのダンスや演目で会場を沸かせた。カラオケやハーモニカを披露する人もあった。
 日語学校の生徒らによるメッセージがプレゼントとして全員に配られた。絵と日本語で「おじいちゃん おばあちゃん いつもありがとう」と書かれた画用紙を手に、相好を崩す参加者の姿もあった。
 「(敬老会を)毎年楽しみにしている」と話す黒沢志賀子さんは、壇上で歌う2人の孫の姿に目を細め、参加者らと会話を楽しんでいた。

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