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名古屋の3人死亡ひき逃げ=ブラジル人被告に懲役23年判決

ニッケイ新聞 2010年10月26日付け

 【共同】名古屋市で2月、ひき逃げされ3人が死亡した事件で、車を運転し危険運転致死や道交法違反などの罪に問われた岐阜県美濃加茂市、ブラジル人ファブリシオ・デ・フレイタス・ロシャ被告(27)の裁判員裁判で、名古屋地裁は22日、懲役23年(求刑懲役27年)の判決を言い渡した。
 判決理由で伊藤納裁判長は「追跡してきたパトカーに捕まり、窃盗が発覚することを恐れ、無謀な運転で3人の将来を奪った。刑事責任は重大」と述べた。
 同乗者から逃走をあおられ混乱状態だったとする弁護側主張を「自分の意思で運転しており、事件は被告の判断で起きた」として退け、「事故後逃走しており、遺族の処罰感情は非常に厳しい」と述べた。
 判決によると、2月1日午前1時ごろ、名古屋市熱田区の国道を無免許運転で、赤信号の交差点に時速120キロで進入。歩道に乗り上げ、熱田区のパチンコ店店員三輪真理子さん=当時(29)=ら3人をはね、死亡させた。

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