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聖南西=地区一体でお話学習発表=ピニャール=レベルの高さに感嘆の声=「学校違えど皆仲間」

ニッケイ新聞 2010年12月1日付け

 聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)主催の聖南西お話学習発表会が10月17日、コロニア・ピニャール文化体育協会で開催され、聖南西地区のイビウナ、ピエダーデ、ソロカバ、ピラール・ド・スール、コロニア・ピニャール、サンミゲル・アルカンジョ、カッポン・ボニート、レジストロの8つの日本語学校から参加した。午前はお話の部、午後は出し物の部の発表が行われ、各校が授業で行った絵、書道、工作などの作品展示もあった。
 開会式では、地元コロニア・ピニャール文協会長の貴田孝平氏、聖南西文化体育連盟の山村敏明会長があいさつし、渡辺会長は「学校が違っても、みんな同じ聖南西地区の日本語学校で勉強している仲間。自分の発表を楽しんで、他の学校や生徒の発表にも興味を持って、見て大きな拍手を送れば、今日1日がきっと楽しい思い出になるでしょう」と呼びかけた。
 お話の部では、各学校から選ばれた7~17歳の代表者38人が発表を行った。代表者は年齢も日本語能力も様々で、どの発表もさすが学校代表者と来場者をうならせるものばかり。発表ごとに会場からは感嘆の声や笑い声などが起こった。
 自分の体験を踏まえて気持ちを述べているものが多くあり、「命のプレゼント」という題名で〃亡くなった父からの最後の言葉と、今の自分がいることが最高の贈り物〃というイビウーナ日本語の学校白旗しずえさん(15)の発表や、「日系人は日本語を学ぶべき?」という題名で日本語を学ぶ重要性や学べる幸せなどを話したコロニア・ピニャール日本語モデル校の大橋歩さん(16)の発表では、会場は引き込まれるように真剣な眼差しで聞き入っていた。
 数年前は、日本語力の低下に伴い既成のお話を覚えて発表する生徒が多かったというが、この数年は多くが、8月に行われた聖南西作文コンクールや授業で書いた自作の作文をもとに発表するようになったという。
 ソロカバのウセンス文化センターに派遣されている飯田美穂子シニアボランティアは「自分で書いた作文が多く、自分の言葉でしっかりと気持ちを表現していたので、聞いていて伝わりやすくとてもよかった」と感心した様子だった。
 出し物の部には150人の生徒が参加し、各学校が日本の大衆音楽に合わせた踊り、剣道、鳴子ソーランを始め、合奏、紙芝居、ミュージカル、殺陣など多彩な11の出し物が披露された。元気な発表に、見ている生徒も大きな拍手を返し、地区の生徒が一体となって楽しんでいる様子が伺えた。
 その後、閉会式が行われ、お話の部、同作文コンクールの学校代表者表彰がそれぞれ行われた。同日コンクールの全作品を掲載した作文集「みらい」が各学校に配布された。
 同連盟の豊田一夫教育部長が、「今後も日本語教育を継承していってください」と期待の言葉を述べ、会場全員で『森のくまさん』を輪唱し、大会は終了した。
 退場前には、自主的に会場の後片付けをする生徒たちの姿が見られ、この日最後の日本語学校で学んだ〃学習発表〃を見せた。

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