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出版=『日本の庭・京都の庭園の魅力』=著者は非日系サルキスさん=11日に出版サイン会も

ニッケイ新聞 2010年12月10日付け

 アルメニア系ブラジル人のサルキス・カロゥスチアンさん(57)が『日本の庭・京都の庭園の魅力』(Jadim Japones – A Magia dos Jardins de Kyoto、159レアル、Editora K)を出版するにあたり、今月11日午後3時から、インスティチュート・オオタケ・トミエで出版記念会を行なう。
 数多くの写真を始め、歴史や空間構成、表現手法など、専門的な分析も盛り込んだ。本格的に日本庭園を紹介する本としてはブラジル初となる。
 サルキスさんは87年から4年間、文部省留学生として京都大学に在籍したさい、「庭園で過ごした時間を通して、自分の世界観が変わってしまった」と語るほど、日本庭園に通い詰めた。
 帰国後20年経っても、庭園への思いは止まず、撮りためた数千枚から厳選した460枚と研究成果をまとめ、出版にこぎつけた。国際交流基金サンパウロ日本文化センターからも助成を受けた。
 なお、出版記念会当日は、同インスティチュートで、国際交流基金主催の日本現代建築展「パラレル・日本」も開催中。

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