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年金協定で藤村衆議来伯=交流協会OBらとも親睦=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2011年1月7日付け

 元社団法人日本ブラジル交流協会理事長で厚生労働副大臣を務める藤村修衆議(民主党、日ブラジル会議員連盟事務局長)が日伯社会保障協定に関する調整のため昨年末に来伯し、離伯前の28日夜、サンパウロ市のレストランでブラジル日本交流協会在伯OBによる親睦の集いが開かれた。
 同協定は、日本で働いていて、ブラジルに帰っている人に日本の年金支払い年限とブラジルでの支払いも加算されるシステム協定で、両者で25年以上年金をかけていれば、年金支給対象になれる仕組みを協定化しているもの。昨年7月に東京で調印され、現在両国国会での承認を待っている。
 夕食会にはOB、関係者ら10数人が出席。37回目のブラジル訪問となる藤村副大臣は席上、「今回、ブラジル政府が、本年中に年金相互協力協定を結びたいと言う事で、突然、ブラジルを訪ねることになりました」と来伯の趣旨を説明し、同協定について「ブラジルにとっては初の試みとなり、今後、他の国々とも結ばれて行く可能性を持っています」と話した。
 続いて、ブラジル日本交流協会元会長の山内淳氏が「民主党は少々おかしくなって来ているので、藤村さんに頑張ってもらわないと」と激励、乾杯の音頭をとった。
 参加OBの中には、2期生の板垣氏(50)や8期の唐木田氏なども参加し、総勢750人以上に上る学生・青年を送り続けてきている協会の層の広さをあらわしていた。
 日本就業者とその家族には、大きな朗報となる年金条約。両国の議会で承認後、細目が検討されて施行されるため、まだ少し時間がかかる見通しだという。

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