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東西南北

ニッケイ新聞 2011年1月8日付け

 サンパウロ市パウリスタ大通りとコンソラソン街の角にある映画館ベラス・アルテスが27日で閉館に。出資者だった銀行が手を引き、別の出資者が見つかった途端、明け渡し請求を受けたらしい。1943年開業の老舗閉館の知らせが流れた6日は週末並みの客が来館し、10日19時からは閉館反対デモも行われる。最後のノイトン(金曜夜から翌朝まで夜通し上映)となる14日からは、クラシック作品(18時半上映)と評判作品(21時上映)の特別上映開始。
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 雨の季節の悲報は絶えず—。6日付本紙でリオ州などの被害報道後も、ミナス州の死者16人、土砂崩れでサンパウロ州ジュンジアイの一家4人死亡、サンパウロ市の危険個所は8区に集中、リオの危険区域には1万8千軒などの報道が連続。ジュンジアイで発見された父親と母親の遺体は各々、幼い娘達を守ろうとした事が判る姿で人々の涙を誘った。橋の下で寝ていた路上生活者が水で流され、道路陥没後の穴に車墜落のような不測の事態もありうるので、よくよく注意を。
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 不妊治療の第一人者とされながら、1995〜2008年に患者ら39人を強姦したかどで278年の判決を言い渡されたロージェル・アブデウマッシ氏に逮捕令状—。人身保護令適用中の同氏がクリスマス直前にパスポート延長を申請した事で、逃亡の可能性が指摘されたためだという。

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