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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年1月14日付け

 コロニアの日本語小説、随筆の衰退が嘆かれる中、ブラジル日系文学の中田みちよ編集長はその〃延命措置〃に力を注いでいる。
 「待ってはだめ、こちらから呼びかけないと」と直接投稿者に手紙を書き、執筆を働きかけているという。
 毎週土曜日の本紙投稿欄『ぷらっさ』にふと目をやると、世間話からブラジル人との笑い話、人生訓など、多彩な話題が上っている。
 新年号に掲載した、「移住者として共感できる」と同欄を心待ちにする夫婦の言葉が思い出される。
 移住者同士であれば「共感」が生まれ、新来の者には、移住者の思い、当時の生活や社会を知る格好の教科書になる。それも日系文学の面白さの一つだと思う。
 ぷらっさ=広場は、「皆が立ち寄り雑談する所」。最近その人数が減ってきているが、まだまだ広場に出てきていない人もいるのでは。(秀)

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