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斉藤空軍大将迎え新年会=総司令官再任を日系団体で応援

ニッケイ新聞 2011年2月2日付け

 パンアメリカン・ブラジル日系人協会(矢野敬崇会長)、ブラジル日系協会(京野吉男会長)、広島県人会(大西博巳会長)は1月30日夜、サンパウロ市の広島文化センターで共催による新年会を開催した。ジウマ新政権でもルーラ政権から引き続き空軍総司令官に任官された斉藤準一大将(68、二世)を迎えて盛大に開かれ、柴田アゴスチーニョ空軍少将(二世)、カルモ・アントニオ・ルッソ陸軍少将、ワタナベ・リカルド海軍中佐(46、三世)、大部一秋在聖総領事夫妻ら200人が出席した。
 大西会長は「我々の日系社会から立派なブラジルの代表が選出されて大きな誇り」と斉藤大将の再就任を祝い、大部総領事は、「新政権でも重要な役職に就かれた斉藤総司令官に敬意を払いたい。このような明るいニュースで1年を始められることは喜ばしい」と述べた。壇上に上った斉藤大将は「日系のイベントに家族で参加して新年を祝うことができて嬉しい」とあいさつした。
 斉藤大将に日本会議やパンアメリカン・ブラジル日系人協会、全伯講道館柔道有段者会、サンパウロ州教育局の日野寛幸さんなどから記念品が贈られ、妻のヴェラ・レジーナさんには青森県人会副会長の近沢前田マリーナさんより花束が贈呈された。京野会長が「日系社会とブラジル社会の繁栄へ!」と乾杯の音頭を取り、歓談を交えた夕食会が始まった。
 斉藤大将はニッケイ新聞の取材に対し、「ルーラ政権下での献身が認められた。ジウマ大統領は、彼女の下でもこれまでのように仕事に従事して欲しいと話された」と語り、「これからも忠誠をつくし、ブラジルの防衛に最大限の力を尽くしていくと誓った」と振り返る。そして「今の一番の仕事は、購入が決定した36機の戦闘機の導入」と話した。
 「家で夫のためにすしやすき焼きも作っている」と話す妻ヴェラさんによれば、ヴェラさんの出身のポルト・アレグレでは夫婦揃って日系のイベントを楽しんでいたよう。ブラジリアでも、日本大使館の招待を受けて日本のイベントに参加しているそうだ。
 新年会の最後には「愛国ブラジル 空の勇士へ捧げる歌」、「祝日伯紀元祭」などの歌が出席者全員によって合唱された。

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