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草の根資金=パラナの病院に洗濯・乾燥機=議長「歴史に残る贈り物」

ニッケイ新聞 2011年2月11日付け

 日本国政府は在クリチーバ総領事館(山口登総領事)を通じて、パラナ州ショピンジーニョ市のショピンジーニョ総合病院に「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を行い、最新型の業務用洗濯機と乾燥機を供与した。
 南西パラナ健康振興会(ニヴァルド・スタンゲルリン理事長)が運営する同院は、同市唯一の総合医療機関であり、市内住民2万人に加えて周辺市民6万人、合わせて8万人以上の住民に医療サービスを提供している。
 しかし、1985年に設立され、厳しい財政事情により長年医療機器や病院設備などへの投資が行われず、それらは旧式のままであった。よって、同振興会からの要請を受けた日本国政府は昨年2月、約3万ドルの資金贈与を実施した。
 先月19日の供与式には、市や病院関係者、医師団、職員ら60人が集まった。
 アントニオ・デマルギ市議会議長は、「(今回の支援は)病院関係者全員にとって大きな喜びであると共に、病院の歴史に残る記録的なもの」と謝意を表した。
 続き、ジョン・カルロス・グァリエンチ同市副市長、山口総領事、スタンゲルリン理事長らがあいさつを述べた後、記念プレートの除幕が行われた。

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