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連邦議会=飯星、西森2氏が就任=日系下議5人の時代へ

ニッケイ新聞 2011年2月17日付け

 昨年10月の連邦下院議員選挙に出馬、惜しくも落選した飯星ワルテル氏(DEM)、西森弘志ルイス氏(PSDB)が繰り上げ当選を決め、西森氏は8日、飯星氏は15日にそれぞれ就任した。両氏の就任により、日系の下院議員は高山ヒデカズ、大田慶子イオランダ、安部順二の3議員を合わせ5人になった。
 再選を目指した飯星下議は10万4400票を獲得。当選はならなかったが、補欠6位につけており、繰り上げの可能性が残されていた。15日の就任式後、本紙ポ語版Jornal Nippakの取材を通じて支持者へ感謝を表した。
 2期目の仕事については、「4年間経験したことの継続」と述べ、医療、教育などの分野に取組む考えを語った。また同下議は1期目の07年に、ブラジル外に住むブラジル人夫婦が当該国の大使館、総領事館で正式に離婚できるようにする法案を提出しており、今年上期に成立する見通しという。他の日系議員との協力や、伯日関係の強化などの課題についても意欲を見せた。
 パラナ州議から転身した西森下議は補欠1位で、昨年末から繰り上げ当選が確実と見られていた。「農業、商工業、環境、教育、医療、国際関係など、いままでやってきた仕事を続け、国民への約束を果たしていきたい」と抱負を語った。4月には6回目となる経済使節団を率い、日本、中国を訪問することが決まっている。

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