ＮＨＫ海外放送＝４月から番組の大幅改正＝伯視聴者の要望受け

ニッケイ新聞　２０１１年３月１１日付け

　今年４月から、ＮＨＫ海外放送がブラジル視聴者の要望に応える形で、新番組の設置・放送時間の変更など大幅な改正を行う。
　昨年末に来伯したＮＨＫ国際放送局・編成広報部の大和久毅さんに対し、各地で寄せられた意見をもとに「求められている番組を届ける」をテーマに検討されていたもの。
　「夜にいい番組がない」「時代劇やドラマがもっと見たい」など不満の声が多かったという。
　午後１０時〜１１時（サンパウロ時間）の時間帯には、反響の多いＮＨＫの看板番組に加え、新年度から始まる個性あふれる番組が楽しめるようになる。
　【人気番組の新設・移設】
　『ＮＨＫスペシャル』（日）、『ドラマ１０』（火）、『世界ふれあい街歩き』（月）、『ダーウィンが来た！』（金）『ためしてガッテン』（木）、『ＮＨＫ歌謡コンサート』（火）、『歴史秘話　ヒストリア』（水）など。
　【新番組の紹介】
　『ＢＳ時代劇』（月、４月からは新選組血風録＝全１２回）、『ディープピープル』（火）、『仕事ハッケン伝』（日）、『タイムスクープハンター』（木）など。
　なお、好評の『あさイチ』は継続され、前年度のこの時間帯に放映されていた趣味、実用系番組は深夜に移設される。
　【子供番組の充実】
　サンパウロ時間夕方に放送されている『おかあさんといっしょ』（月〜金、午後４時１分〜２４分）の再放送枠を設けるほか、童謡、音楽、雑学などを紹介、親子で楽しめる『フック　ブック　フロー』（月〜金午後４時３９分〜４９分）が新設される。
　【南米を対象とした番組】
　『地球テレビ　エル・ムンド』（月〜金、午後３時台）では、世界の最新流行情報、文化、ライフスタイルなどを紹介する。
　大和久さんは、「全てのご意見にお応えできているわけではないが、従来よりも改善されたのでは。今後もブラジルの皆さまに、よりよい放送となるよう努力していきたい」とコメントを寄せている。