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沖縄県人会=第6回「さんしんの日」=4百人出演で華やかに

ニッケイ新聞 2011年3月30日付け

 ブラジルの沖縄芸能団体が一堂に出演する「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」芸能祭が6日午後から沖縄県人会館で開かれ、400人以上の来場者で終日賑わいを見せた。
 母県で毎年3月4日に開かれる「さんしんの日」芸能祭に合わせて3月第一日曜日に開催されている同イベント。6回目となる今年も24団体からのべ400人が出演した。4日朝に野村流古典音楽保存会の会員らが母県のラジオ放送に生中継で参加、テレビでも昨年の第5回のDVDの一部が放映されたという。
 午後1時半に野村流音楽協会、野村流古典音楽保存会、琉球箏曲興陽会、琉球箏曲保存会による合同演奏で幕開け。続く開会式で知念直義実行委員長は、同イベントについて母県でも「ますます発展が期待されていると思う」と述べた。
 知念委員長はまた、この1年で亡くなった大城永利氏(民謡保存会元会長)、天願憲松氏(野村流音楽協会元会長)、山田義秀氏(野村流古典音楽保存会元会長)、浦崎直秀氏(琉球國祭り太鼓ブラジル支部代表)ら芸能指導者を偲びながら、「今年も素晴らしいプログラムを用意したので皆さん声援を送ってほしい」と話した。
 与那嶺真次県人会長も「毎年若い人が三線に興味をもち、家族で参加できるのは喜ばしい」と述べ、関係者へ感謝を表した。
 その後は古典の斉唱と舞踊、各琉舞団体の婦人、子供らによる踊り、民謡協会・保存会による演奏と歌が次々と披露された。7歳と8歳の子供が三線で「ふるさと」を歌う演目もあり、会場を和ませた。
 琉球國祭り太鼓の舞台は、同支部創立者で先月80歳で亡くなった浦崎氏への感謝の気持ちを込めて披露され、涙をこらえる出演者の姿もあった。終了後は全員で浦崎氏へ感謝の言葉を捧げ、大きな拍手が会場を包んだ。
 留学生・研修生OB会「うりずん」や県系子弟でつくるバンド「トントンミー」なども出演。最後はカチャーシで会場が一体となり、終了した。

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