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がんばろう!日本〜コロニアからの応援の声=サンロッケ市=黒木慧(宮崎県人会前会長)

ニッケイ新聞 2011年4月16日付け

 この度、突如として発生した歴史上未曾有の大災害に見舞われた東日本、特に被害の大きかった宮城県、岩手県、福島県など被災地の皆様に心からお見舞い申し上げます。と同時に、この悪魔のような大災害に尊い命を奪われた2万数千とも言われる犠牲者に心からご冥福をお祈り申し上げます。
 この度の大地震と大津波は、いつも心構えのある被災地の皆様にとっても予想を遥かに越える規模の災害で、まったく手の施しようがなかった。全くの天災でした。
 あのテレビの画面にみる津波映像はまったく生き地獄の様でした。私は思わず「早く逃げろ!」と叫びました。
 福島県で発生した原発の放射能漏れ。これは人災と天災半々というところでしょうか。最悪の天災を考慮に入れて設計されたものでしょうけれど、これほどひどい天災は計算外だったのだと思います。何とか被害が大きくならず、より早期の収束を願っておりますが、例のロシアで発生したチェルノブイリ原発事故でも見られるように、かなり長期作戦を覚悟せねばならないようです。
 このことは世界中の国々が注目している問題で、これの解決には、世界の原発所有国は同じ船に乗っているようなもので、お互いに助け合って知恵を出し合ってあたらねばいけないと思います。
 そして今からのエネルギーは、こんなにリスクのある危ないものは止めて、環境に優しいエネルギーの開発に力を入れるべきでしょう。
 去る3月26日のニッケイ紙に掲載されていたが、私の故里宮崎で、リニアモーター実験の廃線を利用して大規模太陽光発電所が完成とありましたが、今後の日本はこの様にクリーンなエネルギーの開発にどんどん投資して貰いたいと願っています。
 私達の母県宮崎は、今から1年前の4月、牛・豚の口蹄疫が発生し、急激な広がりを見せて、29万頭の牛豚が殺処分され、県民は大きな苦しみを味わいました。これも天災人災でした。
 けれど日本全国からの、いやブラジルからも強い協力の手が差し伸べられ、県民も一丸となって防疫に努め、4カ月で封じ込めに成功しました。東国原知事も先頭に立って防疫服で頑張っていました。そうしたら今年の初めになって今度は鳥のインフルエンザと新燃岳の噴火の被害で、宮崎はトリプルパンチでいじめられているねえと嘆いていたら、3月11日、この度の東北関東大震災でした。宮崎のニュースは、もうその陰に隠れてしまいました。
 このような災害の多い、わが祖国日本を遠くブラジルから眺めていると、日本列島は沈没するんじゃないだろうかと、そんな感じさえ受けます。
 否否(いやいや)違います。日本は起き上がります。どのような災難に遭おうとも日本人はそれに堪えて、今まで以上の復興を必ず成し遂げます。
 戦後の日本が奇跡ともいえる復興発展をなしとげた理由は、長い災難の歴史の中で培われた不屈の魂にあると思います。
 でも今から日本はがむしゃらな経済大国にならなくてもよいと思います。自然の摂理に従った、世界の人々と共存できる、そんな平和な日本を目指して欲しいと願っております。被災地の皆さん、気を落とさず、がんばって下さい。



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