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会議所昼食会=近藤会頭=「日伯の成長に寄与したい」=サー下議が社保協定で講演

ニッケイ新聞 2011年4月30日付け

 ブラジル日本商工会議所の月例昼食会が8日聖市内で開かれた。帰国する中山立夫前会頭、近藤正樹新会頭が紹介されたほか、アルナルド・ファリア・デ・サー連邦下議が「日伯社会保障協定」の国会での進捗状況などについて説明した。
 冒頭平田藤義事務局長から、東日本大震災に対して会員企業、個人が行った寄付(報告分)について中間報告が行なわれた。
 会議所では3月23日に会頭名で全会員に寄付を依頼。新たな銀行口座が開けないため、日系3団体と日系人協会、在聖総領事館の口座を紹介し、協力を呼びかけた。
 報告によれば、8日時点で物資138万レ分のほか、24社3個人による48万1871レ、計187万8871レの寄付が寄せられた。(会議所サイトによれば、11日現在で物資をあわせ、寄付合計は30社3個人から計270万3784レ)
 会議所では今月30日をめどに寄付協力者と合計額を発表する予定。平田事務局長は、「皆様のささやかな支援協力をお願いします」と話した。
 08年に赴任した中山前会頭は「ブラジル人の優しさ、おおらかさを感じた中身の濃い3年間だった」と任期を振り返り、移民百周年で来伯された皇太子さまに高速鉄道計画についてご進講したこと、日本で行われた日伯経済合同委員会などの思い出を挙げた。
 会議所に関しても、「だんだん駐在員主体になり、パワーが出ていると思う」とし、「日本人の信用を育んでくれた諸先輩に支えられて今の会議所がある」と感謝。「米国の会議所に負けないような大きな会議所になってほしい」と語った。
 近藤新会頭は最初に東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を表し、「力を合わせ、一日も早く復興を成し遂げたい」と挨拶。過去最高の会員会社数(325社)を目標に挙げ、「コミュニケーションの円滑化を進め、何事にも果敢に挑戦したい」と述べた。
 さらに官民連携、協力体制を促進し、「日本のことを考えるとともに、将来のブラジルの健全な成長に寄与する気持ちで取組みたい」と抱負を語り、「日伯の掛け橋として役立てるよう、慣習にとらわれず、会議所にしかできないことをやっていきたい」と語った。
 会員企業の代表交替挨拶、新入会員の紹介に続き、この日はファリア・デ・サー下議が「日伯社会保障協定について」をテーマに講演。最初に東日本大震災の犠牲者に対し1分間の黙祷を捧げるよう要請した。
 社保協定は昨年7月に日伯の大臣によって調印され、現在両国国会での批准を待っている状態。適用が始まれば、社会保険料の二重払いが解消され、日本またはブラジルでの国民年金、INSSの支払い期間を帰国後に通算することが可能になる。同議員は、協定が日本人だけでなく「帰伯する在日ブラジル人にとってもありがたい、タイムリーなもの」と述べ、年内の批准を目指して西森ルイス、高山ヒデカズ連議らと尽力する意向を示した。

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