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文協選挙=体制強し、木多氏続投へ=統合と進歩65、みんなの文協40、白票1=小川氏「2年後はもうない」

ニッケイ新聞 2011年5月3日付け

 小川氏、三度目の正直ならず——。先月30日の文協評議会であった理事会選挙で体制側「統合と進歩シャッパ」(65票)が小川氏を会長とする「みんなの文協シャッパ」(40票)を大きく引き離し、木多氏が2期目の会長続投を決めた。投票しなかった評議員が1人、無効票1があり有効票は105。木多氏は、「1期目2年間の評価と見たい」と勝利を宣言。一方、小川氏は「2年後(の再出馬)はもうない」と悔しさを滲ませた。評議員会、監査役会ともに「統合と進歩シャッパ」が制した。

 最初に評議員会の役員選出が行なわれ、106人(うち委任状33)が出席。沖縄県人会(与那嶺真次会長)が投票時間に間に合わなかった。
 「統合と進歩」59票、「みんなの文協」46票、白票が1票あり、就任した原田清会長ら新評議員らが登壇、議事を進行した。
 昨年12月の評議員会ですでに本年度の予算・事業計画は承認されており、このたびは昨年度の会計・事業報告が行なわれた。
 10年度決算報告では、236万1644レアルの収入に対し、236万7315レの支出があり、5671レの赤字が報告された。文協の資産は、3115万6678レアルとしている。
 林アンドレ評議員は、サンパウロ市のサイトに掲載されている文協ビルに対するIPTU(家屋税)未納分145万レや、670万レに累積しているINSS問題について厳しい口調で追及、原田会長と舌戦を繰り広げ、会場は一時騒然とした。
 INSS問題に関して原田会長は、「08年の大統領暫定令(442号)で免税団体として認められている。義務から逃げているのでも誤魔化しているわけではない」と文協の立場を説明。
 IPTU問題についても「市の手違いで07年から文協ビル全体が請求対象となったことから、以前のように別々にするよう求めている。これも文協側に問題はなく、ことさら問題にするものではない」と退けた。
 引き続き行なわれた理事会選挙では「統合と進歩」65票、「みんなの文協」40票、白票1で木多会長が続投を決めた。監査役会では、「統合と進歩」59票、「みんなの文協」25票、白・無効票22だった。
 木多会長は、苦戦を強いられた前回と比べ、「予想していた結果」と余裕の表情を見せ、「小川派による批判への答えは原田会長が説明してくれた。民主的に選ばれたことを喜びたい」とし、さらなる2年間の任期にやる気を見せた。
 小川氏は「もっと票が入ると思っていた」と険しい表情を見せ、「今の文協が正しい姿とはいえない。総会での選挙でもおかしい部分があった。選挙のやり方も信じない」と不信感を露わにし、2年後の再挑戦については、「このシステムではあり得ない」と述べるに留まった。
 新文協理事会、評議員役員、監査役会は次の通り(任期2年)。
【理事会】
 会長=木多喜八郎、副会長=山下譲二(第1)、栢野定雄(第2)、桂川富夫(第3)、呉屋晴美(第4)、林円(第5)、重田エルゾ(第6)、小林ヴィットル(第7)、専務理事=花城アナクレット、会計理事=国井ジェルソン。
【評議員会】
 会長=原田清、副会長=二宮正人(第1)、高木ラウル(第2)、田中エミリア(第3)。監事=清水オリジオ(第1)、頃末アンドレ(第2)、清水リジア。
 【監査役会】
 正監査=青山ルイス、和田忠義、佐々木ヴァルテル。補充監査=蓮沼芙美雄、破魔幸一郎、石井ウィリアン。

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