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■訃報■佐藤牛童子氏

ニッケイ新聞 2011年6月1日付け

 俳誌「朝蔭」主宰者の佐藤牛童子氏(本名=佐藤篤以)が5月29日午前9時ごろ、肺炎のためサンパウロ市内の病院で死去した。93歳。風邪から肺炎を起こし、数日前から同病院に入院していた。
 新潟県北蒲原郡笹神村出身。高浜虚子門下の俳人佐藤念腹の末弟。27年、9歳で家族とブラジルへ移住し第2アリアンサ移住地に入植した。37年に出聖、コチア産業組合や伯剌西爾時報社などに勤めながらサンパウロ商業大学で学んだが、大東亜戦争勃発のため中退。戦後は定年まで南米銀行に勤務する傍ら、兄念腹主宰の俳誌「木蔭」の編集・経営を手伝う。
 「木蔭」の後継誌として79年11月に俳誌「朝蔭」を始め、「木蔭」から通巻で750号に達した。「ブラジル歳時記」の編纂にも力を注ぎ、06年10月に日毎叢書より出版された。
 葬儀は30日午前中にモルンビー墓地で行われ、午前11時に埋葬された。
 49日法要は7月9日午後1時からリベルダーデの仏心寺(R.Sao Joaquim,285)で行われる。

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