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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年6月4日付け

 SESC主催の日本映画館回顧展のキュレーター、パヴァンさんは、「最近は、〃Cinema da Rua〃がなくなってきている」話していた。「道の映画館?」と記者が問い返すと、その名の通り「道に面している」映画館のこと。かつては、大規模で建物として独立しており、1千人を収容する映画館が多くあった。映画館が人々の出会いの場所で、街が発展する原動力としての存在を発揮した時代があったのだ。もしタイムマシンがあるなら、シネ・ニテロイに足を運んでみたい?
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 グローバル旅行社がサイト(www.serviceglobal.com.br)を新たに開設した。写真をふんだんに盛り込み、日ポ両語で様々なツアーや各航空会社の日本行き時刻表などを掲載している。おすすめのツアーは、『観光列車で行くジュンジャイへの旅』(155レ)。イチゴ狩りもできる家族にうってつけの一日ツアーだ。かつて日本移民も乗った路線で、実施日が、まさに今月18日の移民の日。列車に揺られ、往時に思いをはせるのも一興か。
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 弊紙編集部に流れてきた箏の音色。筝曲宮城会がMASPで5日午前11時から開く演奏会に先立ち、ミニコンサートが本紙ビル地下の「珈琲」で3日午後3時から5時まで行われた。日系人の客を中心に約40人が集まり、若い非日系人客も演奏に見入る。張りつめた雰囲気の独奏や華やかな合奏で客の食事は止まっていた。本番の演奏会では17弦の箏の演奏も。この週末、MASPに足を延ばしてみてはいかが?

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