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東西南北

ニッケイ新聞 2011年6月9日付け

 新しい官房長官の携帯電話が8日の朝6時10分になった。電話に出たのは、夫のパウロ・ベルナルド通信相だったが、電話の主は、「○○ラジオのものですが、新官房長官、ホフマン氏の報道担当官の方ですか?」と質問。「違いますよ。こんな時間に報道担当官がそばにいるはずがありますか?」と答えた通信相が、この逸話を早速Twitterに載せた。結婚して15年、子供も2人いるおしどり閣僚の家庭には、「奥さんが忙しくなるから、ご主人が食事作り?」などと、半分茶化したメッセージも届き始めているという。
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 現金自動預け払い機(ATM)を狙った強盗事件が頻発している事を受け、中央銀行が、1日からATMの防犯装置によってピンクのシミがついた紙幣は回収しても交換しないと発表したが、シミのついた紙幣にまつわるトラブルがあちこちで起きている。8日付G1サイトでは、サンパウロ市内のATMで年金を引き出した際、50レアル紙幣7枚にシミがついている事に気づかず持ち帰った83歳の女性の娘が、銀行での支払いがあって翌日使おうとして拒絶されたと報道。540レアル中の350レアルを出所が確認されるまで預かるといわれた女性の家は、生活費の一部でもある年金が使えなくなり大混乱。医者や薬もあきらめないと食べていけないと家族は嘆くが、被害をこうむるのはいつも弱者…。

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