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6千信者が信仰新たに=天理教・伝道庁60周年=中山真柱夫妻迎え盛大に=「喜びの集い」で歓声響く

ニッケイ新聞 2011年6月15日付け

 天理教ブラジル伝道庁(村田雄治庁長)は『ブラジル伝道庁創立60周年記念祭』『喜びの集い』を12日、サンパウロ州バウルー市の同庁、レカント天理で開催した。日本から中山善司真柱、はるえ夫人を迎え、全伯から約6150人(主催者発表)の信者が集まり盛大に祝われた。中山真柱は挨拶で歴史を振り返り、「さらに道が伸び広がり、発展するように」とブラジル布教の明るい将来を祈った。

 午前9時から神殿であった祭典では、中山真柱の手にあわせ、参拝者全員で参拝後、祭主である村田雄治庁長が親神様へ祭文を奏上した。
 続いて、伝道庁主事、主事夫人、全伯86カ所の教会長、教会長夫人で構成されるおつとめ奉仕者によって座りづとめ並びに十二下り、ておどりが厳かな中にも陽気に勇んでつとめられた。
 村田庁長が真柱にお礼の言葉を述べ、参拝者一同に向けて、「世界助けの道はまだ緒についたばかり。気持ちを引き締めよう」と日ポ両語で挨拶した。
 神殿に入りきらなかった信者らは、同庁内各所に設置されたモニターを通して儀式を熱心に見守っていた。
 午後から会場を同市内のレカント天理に移した『よろこびの集い』に真柱夫妻が到着すると、鼓笛隊約200人の華やか演奏と信者らの拍手が迎えた。
 少年会員代表の2人による歓迎の挨拶後、中山真柱は、「伝道庁創立60周年を共に祝える事を嬉しく思います。これからも勉強、スポーツ、少年会活動に励んでください」と少年、少女らに励ましの言葉を送った。
 その後、来賓のロドリーゴ・アゴスチニョ同市市長による祝辞が述べられ、真柱夫妻に子供たちから花束が贈呈された。
 最後に村田庁長の音頭で信者全員で万歳三唱が行われた。
 サンパウロ州マリリア教会から参加した空木スエさん(86、長崎)は、伝道庁創立以来の信者。
 「戦中の苦労も報われて、当時共に汗した大竹忠治郎初代庁長も喜んでいるはず。大勢の人々と60年を祝え、ありがたいことです」と笑顔をみせていた。
 会場では、串焼き、天ぷら、ヤキソバ、婦人会手作りの手芸品など20の出店が並んだ。
 式典終了後も吹奏楽団の演奏や日本舞踊、青年会員のダンスなど様々な催しが行われ、会場は終始、笑顔と熱気に包まれていた。

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