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天理教、その教え

ニッケイ新聞 2011年6月18日付け

 天理教は、中山みきを教祖(おやさま)に1838年10月26日に立教し、天理王命を主神とする。
 奈良県天理市を人の命が生まれた中心地『ぢば』と定め、同教会本部を置いている。
 人がこの世に存在するのは、神『親神』が人間の明るく勇んで暮す様子『陽気暮らし』を見たいからであり、神の恵みによって人や自然が存在する信仰がある。自分勝手な陽気でなく、他の人を勇ませてこそ真の陽気暮らしとする。
 教えによれば、人の身体は親神からの借り物。神への感謝を態度や行動で表す奉仕活動『ひのきしん』を奨励している。その内容は教会内の仕事から地域の文化活動まで様々だ。
 親神の思いに沿わない自分勝手な行いをすると『ほこり』が身に積もり、それが重なることで病などの災厄が身に起こると考える。しかし、災厄は普段の幸せを再確認する時であり、神からのメッセージ『てびき』と受け止める。
 信者は『さづけの理』の儀式と『修養科』の授業を受けることで、『ようぼく』と呼ばれる、陽気暮らしの世界を造る人材と認められる。
 毎月26日には『おつとめ』の儀式が行われ、神が世界を創造した様子を手振りで再現し、神の加護を再確認する。元旦と教祖誕生の4月18日には特別に祭りが開かれ、祭典後には喜びの大合唱が行われる。

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