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ニッケイ新聞 2011年8月19日付け

 レジストロで13日に行われた第3回平和灯ろう流しの式典で、広島文化センターの平崎靖之理事からレジストロ文協に映画「原爆の子」のDVDが手渡された。1952年に同作を世に送り出したのは、広島県出身の新藤兼人監督。御年99歳にして現役で、自身の戦争体験をもとにした映画「一枚のハガキ」が現在日本で公開されている。高齢化で戦争体験の語り部が少なくなる中、新藤監督のような存在を頼もしく思う。
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 6日に開催を予定していたレジストロ灯ろう流しが、今月上旬に同市を襲った集中豪雨によるリベイラ川の氾濫で広場が冠水したため、13日に延期された。会場周辺の建物の壁には、地面から60センチ程の場所に泥の跡が生々しく残る。地元学校の生徒達も約500人が出席するはずが、自宅や学校が浸水被害を受けたため約300人でのコーラスに。3カ月以上練習をしてきた学校もあったようで、生徒達はさぞ悔しい思いだろう。
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 古来から世界で愛されてきた七宝焼。世界的にはツタンカーメンの黄金の仮面、日本では正倉院の黄金瑠璃鈿背十二稜鏡などが良く知られるが、意外な所にも七宝焼きが利用されている。その1つに高級車フェラーリの車体に飾られた、馬が跳躍している様子を描いたエンブレムがある。車好きには憧れの対象らしいが、軽く2、30万円(3〜5千レアル)はするというから驚きだ。

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