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コロニア支援に多大な功績=清水オリジオ氏表彰祝賀会=今後の活動にも意欲見せ

ニッケイ新聞 2011年8月27日付け

 長年にわたって日系社会の支援に尽力した清水オリジオ氏(和歌山県系二世、64)の表彰祝賀会が、日系主要5団体の共催で18日夜、文協ビル貴賓室で開かれた。サンタンデール銀行でジャパンデスクに所属。取締役として今年2月に退職した後も、野村アウレリオサンパウロ市議の補佐役を務め、「こどものその」の取り組みにも参画するなど、積極的に活動している。

 清水氏はパラナ州アサイ出身。南米、スダメリス、レアル、サンタンデールの4つの銀行に勤務し、全伯各地の日系団体の数多くのプロジェクトに対し、資金援助を実現してきた。私生活では清水クスノキ・ユリコ夫人との間に3人の子供がおり、7歳と2歳の孫がいる。
 会では娘のアレサンドラさんが制作したという清水氏のビデオが、歌手の加山雄三の曲をバックに披露され、銀行員時代や家族と過ごす同氏の姿などが映し出された。
 会には飯星ワルテル連邦議員、野村サンパウロ市議、木多喜八郎文協会長、山田康夫県連副会長、菊地義治援協会長、商工会議所の天野一郎日系社会委員長、中谷アンセルモ日文連会長らのほか、カンピーナス、レジストロ、グァタパラ等から多くの日系団体の代表や関係者が駆けつけ、同氏の表彰を共に祝った。
 なかでも飯星議員、野村市議、友人代表としてナガミネ・マリオ氏、大田レオ氏らが祝辞を述べ、同氏の活動を称えた。日系5団体から清水氏に表彰プレートが手渡され、こどものその、憩の園、やすらぎホーム、希望の家の4団体とレジストロ文協の金子国栄会長から、それぞれ感謝の記念プレートが贈られた。ユリコ夫人にはエスペランサ婦人会から花束が贈られた。
 清水氏は挨拶で、「北から南まで、国内各地の団体を歩いて一千以上のプロジェクトに関わりましたが、どの地域でも日本への強い想いは同じで、感銘を受けました」と振り返り、「これからもボランティアとしてですが、支援を続けたい」と意欲を見せ、来場者に謝意を表した。
 ブラジル日系老人クラブ連合会の五十嵐司会長は、「稀有な人物。彼の支援なくして会の活動拡大はありえなかった」と清水氏を評し、「日本の歴史や文化に精通していた」と感心を示した。
 レジストロ元市長のクロービス・ビエイラ・メンデス氏は、清水氏が現職時に多くの文協のイベントを支援したと感謝し、「資金援助だけでなく、積極的に地域活動に参加してくれた」と語った。

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