ホーム | 日系社会ニュース | クリチーバ=太鼓とYOSAKOI健闘=総領事公邸で祝賀会開催=「日本でも10以内目指す」

クリチーバ=太鼓とYOSAKOI健闘=総領事公邸で祝賀会開催=「日本でも10以内目指す」

ニッケイ新聞 2011年9月13日付け

 2チームの健闘に乾杯——。7月に開催された第8回ブラジル太鼓選手権大会ジュニア部門で初優勝したクリチーバ文協の若葉太鼓、第9回ブラジルYOSAKOIソーラン大会アダルト部門で初の3位入賞を果たした若葉YOSAKOIソーラン。両チームの好成績を称え、在クリチーバ総領事館(山口登総領事)は8月19日夜、市内の総領事公邸で両チームと文協関係者、父兄らを招いた祝賀会を開催し、約50人が出席した。

 山口総領事は「両チームの全伯大会での活躍を共に喜び、ブラジルでの日本文化普及への貢献を称えたい」と前置きし、「この結果にたどりつくまでには家族の支えに加え、多大な努力があったことでしょう。今後のより一層の発展を期待したい」とあいさつした。石井ジョルジ文協会長が祝賀会開催へのお礼の言葉を述べ、村上エルメス副会長の音頭で乾杯が行われた。
 「5年前の大会参加時には3位だったが—」と村上副会長も成長を見つめる若葉太鼓。優勝を果たした13人は、来年3月に群馬県前橋で開かれる日本の全国選手権出場に向けて猛練習中だ。リーダー・田中健三さん(19、三世)は、「日本の大会では一段とレベルが高くなるけど、10位以内を目指しがんばります」とメンバー率いて意気込み、同大会でちゃんちきという楽器を使いこなして特別賞をもらった、穂坂小百合さん(13、三世)も更なる上達を誓っていた。
 今年23人で出場した若葉YOSAKOIソーランは「大和心」というテーマのもと、編曲と振付を用意して大会に臨み、これまでで最高の3位の座を獲得した。「夜も必死で練習した甲斐があった」と話すコーディネーターの山口マユミさん(25、三世)によれば、日本のよさこい踊り子隊「十人十彩(といろ)」で踊っていた沖倉翔樹さん(24、東京)など新メンバーも迎え、チームがより一層結束していたそうだ。
 YOSAKOIソーラン大会ではグランプリのグルッポ・サンセイ(ロンドリーナ市)からアダルト部門3位以内の入賞者が全てパラナ州のチーム、太鼓大会のリブレ部門でもパラナバイの寿太鼓が優勝など、同州のチームが大健闘を見せており、山口総領事は「パラナ州の日本文化が大いに栄えている。大変喜ばしい」とその躍進の様子に目を見張っていた。

image_print