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ピニャール移住地も歓迎=「市に将来性生まれた」=「労働者も喜んでいる」

ニッケイ新聞 2011年9月27日付け

 サン・ミゲル・アルカンジョ市内にあり、市の中心から約10キロ離れたピニャール移住地からも今回の定礎式を喜び、約30人が駆けつけた。
 現在51家族。多くは果樹栽培で生計を立てており、来年入植50周年を迎える。
 田中徳朗さん(75、兵庫)、金兼文好さん(72、福井)は、「どうしてこんな田舎に、と思っている人もいるみたいですね」と笑いながらも、「援協からは巡回診療にきてもらっていたが年に一度だった。いい医者が来てくれることを望みます」などと語り、期待を寄せていた。
 文協の西川修治会長(63、福井)は、援協役員、親交が深いモッシン市長、森エリオ市議会議長から協力の要請を受け、建設地を探すなど病院新設に向け、サン・ミゲル・アルカンジョ文協(約200家族)の小田原和男会長とともに調整役を果たした。
 自身も長く援協会員であることから「うまくチャンスを生かしてくれれば。財政は良くないが空気もきれいで、自慢できる街。市に将来性が生まれたと思う」と話し、「移住地の労働者も病院に行けるので、皆喜んでいる」と代弁した。

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