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「神様が与えた楽器」=口笛奏者もくさんが来伯=宮城県人会館で1日公演

ニッケイ新聞 2011年9月29日付け

 口笛奏者のもくまさあきさん(本名・高杢好治、69、大阪)が演奏会、指導のため26日に来伯、尾西貞夫兵庫県会長の案内で、日本口笛音楽境界の渡木誠理事、南條龍太郎さんとともに来社した。
 「口笛は身近過ぎて、本気で練習する人は少ない。でも神様が人間に与えた表現豊かで奥深い立派な楽器」——。その魅力を語るもくさんは85年、口笛奏者の故安田潤の演奏に出会う。6年後、「口笛をライフワークに」と30年続けたサラリーマン生活に終止符を打った。
 翌年92年、飛び入り参加したアメリカの口笛大会での『上を向いて歩こう』が絶賛され、00年4月にアメリカで開催された世界大会『インターナショナル・ウィッスラー・コンベンション』でポピュラー部門2位、総合3位を獲得。
 04年にNPO法人日本口笛音楽協会を設立し、全日本口笛音楽コンクールを毎年主催。年間100を超える公演の傍ら、自身の教室を開講するなど活動を行なう。
 中国、インドネシア、モンゴル、ネパールで公演、各国の口笛協会と連携、普及を図っている。
 「ブラジルは初。日系社会の人たちに懐かしい音楽を届けたい」と意気込む。サンパウロ市公演は、来月1日午後2時から、宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で行なわれる。入場無料。
 「飛び入り演奏も大歓迎。口笛好きも、まだ吹けない人もお気軽にどうぞ」と広く参加を呼びかけている。
 ほか、カンポ・リンポ日本人学校や憩いの園、サントス厚生ホームでも公演を行なう。

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