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世界の邦字紙から

ニッケイ新聞 2011年11月12日付け

 ニッケイ新聞では、世界の邦字紙と連絡をとり、それぞれの国の動きや日系社会のイベントなどを伝える頁「世界の邦字紙から」を不定期ではじめている。すでに提携のあるアルゼンチンの「らぷらた報知」、米国の「ハワイ・パシフィック・プレス」に加え、今回から新しくボリビアのサンファン日ボ協会が発行する月刊機関誌「ABJ(ア・ベ・ホタ)通信」とも記事交換をはじめることになった。今後さらに提携紙を増やし、日本人・日系人の目を通してみた世界情勢や日系社会の動きを伝える。(編集部)

米国=ヒヒマヌ開発のノラさん=F児玉メモリアル賞に輝く=ホノルル協会の蘭展

 【ハワイ・パシフィック・プレス1日付け】ホノルル・オーキッド(蘭)・ショーが10月7日から9日の3日間ワシントン・ミドル・スクールのカフェテリアで開催された。
 非営利団体ホノルル・オーキッド協会(1936年創立)の主催による催し。今年は「プラネット・オーキッド(蘭の惑星)」をテーマに、アイエア、ハワイカイ、ホノルル、ウンワードの各オーキッド協会、及びフイ・オキカ・クニアの各団体が出展。
 その展示を競い合う外、蘭種のカテゴリー別に各ベストを選出、表彰した他、蘭の苗や種の販売、栽培教室も設けられ、ハワイの蘭愛好者たちが大勢集まり、盛大な催しとなった。
 「ハワイの蘭の父」と呼ばれているベン児玉氏は長年最高のデンドロビアム栽培者にタカミ児玉トロフィーを寄贈してきたが、今年はもう一つ特別賞、昨年亡くなった夫人を偲んだフローレンス児玉メモリアル・トロフィーを贈呈した。
 このベスト・イン・ショー(総合ベスト賞)を受賞したのはH&Rナースリーが育てた「ヒヒマヌ」というデンドロビアム。黄色い、細い花が100余もある大きな作品。また、このデンドロビアムは出展されたデンドロビアムの中で究極のデンドロビアムに与えられるタカミ児玉メモリアル賞、最も花を咲かせた賞であるマリオン丘メモリアル賞の3つの賞をも獲得した。
 審査委の一人によると、今年は珍種の蘭がかなり多く出展され、その一つである「スプラッシュ」というレガサス・デンドロビアム。この種はクローニング、苗わけができない種類だそうだ。会場は色とりどりの蘭の花々で埋まっているが、その一つ一つの蘭に特徴があり、二つと同じ花は見つけられない、見ごたえのあるオーキッドの祭典だ。

ボリビア・サンファン=第14次入植50周年祝う

 【ABJ通信】9月24日、第14次入植者の50周年記念会が行われた。
 第14次入植船団は1961年にあるぜんちな丸で日本を発ち、14世帯82人で入植。現在サンフアンに居住しているのは14人。この日はサンタクルス在住の人も里帰り参加され13人が集まった。
 サンフアンに住んでいても、なかなか会えず、50年ぶりではないけれど久々の再会を果たす人もいた。
 一同は移民史料館を見学し、入植記念碑の前で記念撮影。そして慰霊碑に献花をして先駆者の御霊に祈りを捧げた。
 同船で入植し、現在療養中の肥後米男さんをお見舞いに訪れた後、夕食会にて旧交を深めました。

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