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聖南西定例会=3年間で100万レ基金を=天野さんが〝爆弾〟提案=起死回生の新事業に苦慮=安部下議から連邦感謝状

ニッケイ新聞 2011年12月20日付け

 聖南西文化体育連合会(=UCES、山村敏明会長)の定例会が17日午後3時半から、コロニア・ピニャールの青年図書館サロンで行なわれ、約60人が出席して来年の行事予定や新規事業のアイデアなどを話合った。約2年半前から同地に移住している、数々の奇抜な発言で知られる資産家の天野鉄人さんから、100万レアル基金創設の〃爆弾〃提案があったのを受け、来年1月の定期総会で正式に議論することになった。

 同連合会が運営費不足で困っていたことから、天野さんは3年前から年1万レアルずつ補填してきたが、今年が最後の年だった。山村会長は「せっかくの寄付を運営費に充てるのは良くない。新しい収入になる事業を考えましょう」と起死回生の新規事業案を以前から募っていた。
 出席者から「日本から有名歌手を呼び巡回興行をしたらどうか」との提案があったが、山村会長は熟考を促した。また各文協が主催するイベントに連合会の売店を作ってもらい、寄付してもらった花や果実をそこで販売し、売り上げを運営費として補填するアイデアを会長自身が出した。
 安部順二連邦下議も銀行と支援話を進め、同行口座を会員が開くなどの取り組みをすることで、数年間の支援を得た団体があるとの経験を話した。加えて農業セミナーを開催して受講費を徴収する案も出した。
 定例会の最後に天野さんが「一つ提案がある。このままだと聖南西が衰退する。資産のない組織は滅びる。基金を持つしかない。3年間で100万レアルの基金を作る支援をします。ブラジルを良くする為に私を利用して欲しい」と提案した。
 支援内容は、同連合会が基金用に内部で集めたお金に対して、その1・5倍の金額を天野さんが寄付し、外の個人や企業から集めた分に対しては同額を寄付するというのもの。この支援を3年間続け、その間に基金を創設する案だ。1月21日に開催される定期総会に向けて提案された。出席者らは真剣な表情で聞き入っていた。
 当日は来年のイベント日程調整も行なわれた。主な行事は次の通り。3月2〜4日=ブドウ祭り(サンミゲル・アルカンジョ)、5月18〜19日=ピエダーデ富有柿祭り、6月10日=寿司祭り(レジストロ、予定)、6月17日=ソロカバ文協創立50周年、8月5日=コロニア・ピニャール創立50周年、8月18日=平和灯篭流しと盆踊り(レジストロ)、9月29日=ノイチ・デ・ジャポネース(マイリンキ)、11月2日=灯篭流し(レジストロ)など。
 連合会主催の初めての議員当選激励会が11月11日にバルゼン・グランデ文協会館で約200人が参加して盛大に開催された報告も行なわれた。その他、長い間放置されていた定款未登録問題の進展状況も山村会長は説明した。
 開会挨拶はピニャール文協の西川修治会長が行い、最後に安部下議から連邦議会の感謝状が天野さんと山村会長にスルプレーザで渡された。定例会の後はそのまま賑やかに忘年会となった。

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