ホーム | 日系社会ニュース | 池坊ブラジル支部=初生け、240人が作品愛でる=さらなる普及に力込め

池坊ブラジル支部=初生け、240人が作品愛でる=さらなる普及に力込め

ニッケイ新聞 2012年1月17日付け

 「和と美をモットーに生け花を今以上に普及させたい」—。華道会家元池坊華道会ブラジル支部の河村徳子支部長は、13、14の両日に聖市レストランであった『第44回新春初生け』で今年の抱負をそう述べた。両日で240人が来場した。
 13日夜のイナウグラソンには、同会関係者など約100人が集まり、新年と華道会家元池坊550周年を賑やかに祝った。中山雄亮副領事らが来賓として出席、同支部名誉顧問の篠又幸一郎氏が音頭を取った。
 金の屏風に彩られた会場には、日本の震災復興を願い「アレグレ」をテーマに同会の師範、生徒達が生けた40杯の作品が並んだ。赤や黄、緑色の様々な花材で明るさを表現、来場者はゆっくりと眺め、写真を撮るなどして楽しんでいた。
 増淵スミ子さん(67、栃木)は聖市ヴィラ・フォルモーザ区で日本語教師の傍ら生け花を学ぶ。「教室にも飾ります。花があると温かみが出ますからね」と話す。
 キウイのつるで昇り龍を象り、赤い熱帯植物で華やかさを加えた作品を披露した河村支部長は「伝統と新しさ両方が揃ってこそ池坊。基礎を大切にしつつ、この国ならではの花材、様式を意識して生けたい」と笑顔で語った。
 1462年に「池坊専慶」が花の名手として歴史上の文献『碧山日録』に登場して今年で550年であることから、日本では今年11月下旬まで多くの記念事業が行われる。
 ブラジル支部でも毎年5月に日系パレスホテルで催す花展のテーマを「550周年」に決定。また、ブラジルからも慶祝のため会員が訪日する予定だ。

image_print

こちらの記事もどうぞ