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大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年2月9日付け

 現代の生活に欠かせないマイコン。人の動きを感知して省エネするエアコンなど、早くから消費電力節約を心掛けてきた日本では多彩な商品が出回っており、1軒の家に百個使われることもあるとか。ルネサス米国支社のアリ・セブト代表は、「目指すはボーダレスかつ、資源を賢く利用するスマート社会。エコ商品の更なる普及に努める」と熱意を見せた。
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 熱帯の暖かい水だけに生息するピラルクー。「天然ものは獲り方や輸送管理方法の違いで味が一定でなく、臭みも出ます」と鴻池龍朗さんは説明。「近郊養殖の方が美味しく、倍近くの値がつきますね」と自信を見せる。週に200キロを出荷し、現在は日本料理店などに卸しているが「生産が追いつかず販売にブレーキをかけている状態」と嬉しい悲鳴。
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 ガルボン・ブエノ街のカメロー。日本の映画、ドラマの海賊版DVDを販売しているところも多いが、古本を売っているのをみかけた。非日系人の〃店主〃に聞くと、日本人オーナーがいるのだとか。文庫本が10レアルでハードカバーは15レと、文協古本市に比べるとかなり高額。背表紙を見ていると「これはいい本だ」と勧めてきたのは藤沢周平。「それは知ってるが…読んだことあるのか。上下逆だぞ」と言う代わりに「安くしないと売れないよ」と親切なコラム子。

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