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ニッケイ法律相談=その18=回答者 古賀アデマール弁護士

ニッケイ新聞 2012年2月21日付け

 質問=半年以上前に農地を買いました。最近、必要に迫られたので面積を測ってみると、実際聞いていた面積の60%くらいしかありませんでした。土地代の差額を返してもらいたいのですが、どうすればよいでしょうか。
 回答=まずは購入されたときの権利書を確認する必要があります。土地の売買には2つの方法があり、それぞれ法律用語でad corpus、ad mensuramといいます。
 簡単に言うとAd corpusとは、例えば「この土地はおおよそ5アルケルほどで、全部でいくら」、ad mensuramとは、例えば「1アルケルを1万レアルとして、10アルケルなので10万レアル」などと権利書に書いて売買するものです。
 もしad corpusの場合は、実際よりも20%前後までは大きかったり小さかったりしても、文句を言うことはできません。ただし、あなたの場合は40%も小さかったということなので、差額を請求できます。購入した金額を面積で割ってもらい、支払ってもらうことができます。Ad mensuramの場合も、もちろん請求できます。Ad coupusでも、売却するさいは書類におおよその面積を記載する必要があるのです。

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