ホーム | 日系社会ニュース | 山口県人会総会=要田氏が再度会長に就任=新会館建設は可能性残す

山口県人会総会=要田氏が再度会長に就任=新会館建設は可能性残す

ニッケイ新聞 2012年3月1日付け

 山口県人会(要田武会長)は2月26日、同県人会で定期総会を開催した。前年度の事業・会計報告および今年度の事業計画発表後、現役員が解散され新会長の選出が行なわれ、要田前会長の続投が決まった。
 平中信行顧問は「今年は創立85周年記念式典を開催するし、また新しい会館建設という夢もある。資金集めや準備に役員が走り回ることになる。新会長は要田さん以外にない」と推薦の理由を述べ、拍手多数で承認された。
 要田新会長は「本当は若い二世を会長に望んでいたが、続けてさせてもらいます。今まで通りの役員に加え、できれば二世を指名し、県人会をもっと若くしたい」と語った。新役員は後日発表される。
 新会館建設事業は議題としては上がらなかったが、最後に平中顧問が「会館は古くなりリフォーム代もかさんでいる。次の世代に向けて、会館を持続させることが我々の義務」と事業の重要性を訴えた。
 話が持ち上がったのは約15年前。一時中断もあったが、8年前会長に就任した平中顧問が訪日の度県庁などに資金援助を掛け合い、県知事から「全額は出せないが、今なら5千万円は用意できる」との確約をもらった経緯がある。
 しかし、残額を県人会で確保することが困難なまま、会館建設委員会による会合も3〜4年前から中断し現在に至る。
 要田会長は「建築材料費が値上がりをし、当初見積った1億円では到底無理。今の日本は5千万円も援助はしてくれないだろう」と厳しい状況を見込みながらも、「県の企業をあたり、資金援助を依頼してみる」と可能性は残す考えだ。
 総会には約90人が参加し、その後は青年部も加わり新年会で賑わった。

image_print